お知らせ

事務所ニュース2018年11月号

いつも事務所ニュースをお読み頂き、ありがとうございます。
今年も、あっという間に2か月を残すばかりになりました。お忙しい日々をお過ごしのことと思います。
今年は、地震、猛暑、集中豪雨、台風と、天災のラッシュです。
「想定外」という言葉が使えないほど、何が起きてもおかしくない状況になっています。常に情報に対してアンテナを張り、身の安全を心がけてお過ごしくださいませ。
さて、長引く低金利に対し、最近の株価は比較的高水準で推移していることもあり、株式等による資金運用を検討する方が増えてきているようです。
とはいえ、どの会社の株式を購入するか判断ができずに困っている方も多いのではないでしょうか。
その会社が挙げてきた実績や今後の将来性などから検討するのはもちろんですが、最近は「株主優待」の内容を判断基準のひとつに加えている方も増えているそうです。
今回は、「株主優待」の仕組みやその注意点を解説していきます。


人気が高まる「株主優待」と確定申告

―株主優待とは―

テレビや雑誌、インターネットの影響もあり、「株主優待生活」などの言葉も一般的になるほど株主優待に関心を持つ人が増えています。
株主優待とは会社が株主に対し、配当以外に持株数に応じて無償あるいは割引価格で自社製品や優待券、サービス券等を提供することで、自社のサービスや製品の知名度向上、利益還元による株主の保有安定化策として実施されます。
鉄道や旅客機の優待乗車券、映画の招待券、お買い物割引券、お食事券等が多いようですが、自社製品や優待券だけでなく、クオカード、図書券、お米券、カタログギフトなどを提供する会社もあり、上手に活用すれば株式投資の魅力がさらに高まることになります。

株主優待は日本独特の制度で明治32年に東武鉄道が始めたとも言われていますが、現在は1,400社を超える上場企業で株主優待が実施されており、どのような株主優待が実施されているかは、「会社四季報」(東洋経済新報社)や証券会社のホームページ、株主優待の専門雑誌でも詳しく紹介されています。

―株主優待は「権利付き最終日」に一定数以上保有の株主に付与される―

株主優待を受けるためには株主優待を実施している会社が定める「権利付き最終日」にその会社の株主になっている必要があります。
権利付き最終日とは権利確定日(決算日)の3営業日前のことで、この日の最終取引終了時(大引け)に定められた株数を保有する株主に株主優待の権利が付与されます。
また権利付き最終日の翌営業日を「権利落ち日」といいますが、権利落ち日以降に株を売っても株主優待の権利は残りますので、権利落ち日に株を売る人が多くなります。
このことから、株主優待銘柄は権利付き最終日以前に株価が上昇しやすく、権利落ち日に値下がりする傾向があります。
つまり、株主優待による利益を受けても、それ以上に株価が下落してしまうとかえって損をすることになります。

―株主優待は通常「雑所得」に該当し、確定申告が必要―

株主優待の人気ほど税金については話題になりませんが、株主優待による利益を受けた個人は雑所得()として原則確定申告する必要があります。
 「株主優待の実質的な受取額-株主優待を受け取るためにかかった費用(必要経費)」が確定申告の  対象となりますが、年末調整を受ける一か所のみに勤務している給与所得者で、株主優待を含めた給与所 得以外の所得が20万円以下の場合は確定申告を省略することができます。
又、無職や主婦(夫)、学生等の収入が無い方については、株主優待による利益が38万円以下であれば確定申告する必要はありません。
これらの場合を除いては確定申告することになりますが、株主優待による利益の算定は単純ではなく、慣れてない方は確定申告書の作成も難しいので、詳しくは税務署又は税理士にご相談下さい。

※会社が株主優待を利益処分で処理している場合は配当所得となるが、実例は少ない。

―先生から一言―

このような「おまけ」的な特典って、嬉しいものですよね。
ただ、「株主優待が目的だから、業績などは気にしない」という考え方は危険です。
そもそも、株主優待は企業が任意で行っているものなので、優待内容の変更や優待そのものの終了については、株主総会ではなく取締役会の決議でカンタンに行うことができます
実際に優待内容を変更したり終了したりする企業は珍しくありません。
ちなみに、株主優待は、海外の企業ではほとんど行っておらず、日本だけに多く見られる制度です。
優待が終了してしまえば、当然のことながらその特典は得られません。
株主優待がなくなるとその会社の株価は下落する傾向にありますが、株主優待が株価に大きく影響するのも、日本の企業に特有の現象ですね。
なお、2010年に経営破たんしたJALなどがいい例ですが、JALは破綻直前まで正規料金が半額になる株主優待券を配布していました。
しかし、破たんに伴い上場は廃止になり、JALの株式は一瞬にして無価値になってしまいました。
株主優待が目的といっても、株式を購入することが投資であることには変わりがありません。
もし、株主優待の魅力に惹かれて購入を決めたとしても、銘柄の選定は慎重に行ってくださいね。

【コーヒーブレイク】 なぜ下腹はぽっこりするの…?

ぽっこりと目立つ下腹にお悩みではありませんか? なぜか下腹だけが出ている、という方も少なくありません。
年齢を重ねるごとにお腹周りは大きくなりやすいですが、加齢以外にも何か別の原因がぽっこり下腹を引き起こしていることも考えられます。
今回は、すっきりとしたお腹を目指すために覚えておきたい、ぽっこり下腹を招く原因の一部をご紹介します。

―原因その1、筋肉の衰え一筋肉低下でお腹がどんどん大きくなる?―

胃腸は筋肉によって正しい位置を保っています。
そのため、筋肉が衰えると本来の位置を保てなくなり、内臓が下がってしまいます。
すると、体は内臓を温めようとして、下腹や腰まわりに脂肪をつけるようです。
特に、デスクワーク中心の方は、運動量が少なくなるため、腹筋が衰えがちです。
お腹周りの筋肉は姿勢の維持にも重要な役割を果たしています。
そのため、お腹周りの筋肉が衰えると姿勢が崩れる原因になってしまいます。
正しい姿勢を維持できなくなると、余計にお腹が大きく見えやすくなるだけでなく、腸の働きが低下して便秘になることも。
血流も悪くなり、ますます脂肪がつきやすくなるという悪循環を招いてしまうこともあります。
座りっぱなしの時間が多い方は、意識的に動くことが大切です。
歩ける距離であれば乗り物に頼らずに歩いたり、筋トレを習慣づけるなど、毎日の生活に運動を取り入れましょう。

―原因その2、水毒一無理のない運動で血流アップを―

もう一つの原因として、水分の摂りすぎがあげられます。
過剰に水分を摂りすぎ、体内に余分な水分がたまることで、冷えやむくみ、代謝の低下などさまざまなトラブルを引き起こしやすい状態のことを、東洋医学では「水毒」といいます。
あまりなじみがないかもしれませんが、水毒は食生活をはじめとした生活習慣によって起こると考えられています。
水分過剰になるとむくんでしまうため、ぽっこり下腹を引き起こすことになると考えられているようです。

水毒の原因の一つとして全身の血流が悪くなっていることが考えられます。
特に、第二の心臓とも呼ばれるふくらはぎの筋肉が衰えてしまうと、足腰に血流がたまってしまいます。
無理をしない範囲で散歩やスクワットなどをするのも効果的でしょう。
また、冷房の効きすぎによって代謝が悪化しても水毒は引き起こされると考えられますので、特に内臓の集中するお腹は冷やさないよう注意しましょう。

―原因その3、ガスの蓄積一お腹にガスがたまるのはなぜ?―

下腹がぽっこり出ているだけでなく、お腹に張りや重さ、圧迫感を感じる場合は、ガスがたまっている可能性も。
おならを我慢する機会が多かったり、座りっぱなしや締め付けの強い服装で腸を圧迫したりしていませんか?
こうした習慣が腸に負担をかけて、働きを弱めてしまっている恐れがあります。
また、脂身の多い肉やお菓子など高脂質な食品を多く食べていると、腸内細菌のバランスの崩れにつながることも。
腸内細菌のバランスが崩れるとガスの発生量自体が増えてしまい、ガスのたまりを引き起こすこともあるといいます。
食生活や服装など生活習慣を見直し、腸への負担を減らすことが、ガスのたまりを予防する近道といえそうです。

―すっきりしたお腹を目指して―

体は毎日の習慣の積み重ねで変化するもの。
ぽっこりとした下腹に何年も悩まされているという方は、健康的な生活のためにも原因を突き止めて、すっきりとしたお腹を目指してみませんか?
どうしても不安な方は、専門家や病院に相談してみましょう。
私自身もぽっこり下腹を改善すべく頑張りたいと思います(笑)!

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