お知らせ

事務所ニュース2021年12月

花巻市の大根

今年もあっという間に年末になりお忙しいことと思います。
いつも事務所ニュースをお読み頂きありがとうございます。
また、この一年もお世話になりまして、ありがとうございました。
日本大学、前理事長田中英寿容疑者に東京地検特捜部と東京国税局査察部のメスが入りました。
2014年私が東京国税局課税第二部次長の時に日本大学の税務調査を指示したものの、任意調査の限界で思うような結果を残せませんでしたが、国税当局の執念が実ったことは嬉しく思います。
この事件を解説いたします。
また、コーヒブレイクでは大谷翔平選手のプロフィールをご紹介します。
とてもさわやかな選手で誰からも愛されていることに嬉しく思います。
皆様、年末を迎えますが、体調管理には十分ご留意ください。

知って得しま専科!  日本大学 前理事長の田中英寿容疑者の“脱税容疑”

★日本大学の錬金術
日本大学の年間収入は2740億円。
日大に次ぐ学生数2位の早稲田大学の1476億円をはるかに凌ぐ。
この巨大な日本大学で、田中英寿理事長がトップに就任してから、新たに生み出された“収入源”が「株式会社」だった。
東京・桜上水にある日大アメフト部「フェニックス」の練習場近くに、3階建ての建物がある。
控えめな看板には「株式会社日本大学事業部」の社名が記されているが、住宅街にひっそりと建つこのビルが、巨大組織・日大の新しい収益の柱になりつつある“企業”だと気づく人はほとんどいないはずだ。
少子化の流れがはっきりしてきた1990年代以降、各大学とも時代に即して積極的に収入源の確保に取り組み始めています。
株式会社を設立すること自体、おかしなことではありません。
早稲田大学には不動産管理を目的とした「早稲田大学プロパティマネジメント」、慶応義塾大学は「慶應学術事業会」、明治大学は保険代理業などを行なう「明大サポート」といった“子会社”がある。
日大が100%出資している「日本大学事業部」の業務は広範にわたる。
HPには「大学に寄付・還元することによる『新たな収益源の確保』(略)を目的として設立」と記され、学生向けの保険代理店事業や、食堂や購買部などの7つの事業区分が掲げられている。
学生の親に何かあった時の学資費用補償が受けられる保険商品などをこの事業部が扱えば、外部の代理店に流れていた手数料等の利益を事業部が得ることができます。
それを大学本体に寄付することで利益を留保できる仕組みです。
この事業部が手がけるビジネスは、HPに記された内容にとどまらないようだ。
会社登記の「目的」欄を確認すると、「酒類の販売」「冠婚葬祭業」「旅館業、ホテル業」などと、70項目にまで膨れ上がっている。
設立は田中氏が理事長に就任した2年後の2010年。
それに先立って、田中氏は出身地・青森の県紙、東奥日報社長との対談で“起業”への思いをこう語っている。
「今、日大は事業会社を興そうとしています。(略)大学の経営を預かる立場として、事務組織を機動性のあるものにし、本部をはじめ肥大化した組織をスリム化していきたい」(東奥日報2009年10月23日付)。
田中氏の情熱は、会社の業績に現われている。
民間の調査会社によれば、早稲田、慶応、明治が設立した3社は、それぞれ売上高が20億~30億円前後で推移しているのに対し、日大が全額出資する事業部は、2017年12月期決算で69億円の売上高を計上した。
大学本体への寄付が4億円あり、その後に5400万円の純利益を確保している。
6年連続の増収増益を達成しており、売り上げは2012年と比べ14倍に急増。
この間、黒字決算を続け、赤字転落の年もある早慶などの“子会社”とは違いが際立っている。

★田中英寿容疑者を東京地検特捜部が逮捕
国内最多の学生数を誇る日本大学の現役理事長、田中英寿容疑者(74)が11月29日、東京地検特捜部に逮捕された。
容疑は、大学の取引業者から受け取ったリベートなど計約1億2千万円を税務申告せず、約5300万円の税金を免れたという「脱税」だ。
大学病院をめぐる背任事件で強制捜査に着手した特捜部が、水面下で協議を重ねていたのが通称「マルサ」。
脱税事件を専門的に扱う東京国税局査察部だった。
マルサが受け持つ事案は、国税当局の中でも特別な意味を持つ。
納税者の同意に基づいて修正申告させる通常の税務調査と違い、令状に基づく強制調査で、課税処分に加えて刑事罰を与えるのが目的だからだ。
今回、田中理事長を逮捕した経緯について、国税関係者は「10年に一度の異例の手続きだ」と明かす。
背任事件の捜査に着手した特捜部は、日大元理事の井ノ口忠男被告(64)らだけでなく田中理事長の関与を疑った。
しかし、大学に損害を負わせるという取引の具体的な内容や資金の流れを、田中理事長が把握していたという裏付けは得られなかった。
ただ、取引で利益を得ていた医療法人「錦秀会」前理事長の籔本雅巳被告(61)らから現金が渡っているとの供述や証拠が捜査の中で固まった。
一方、田中理事長は大学からの報酬や不動産収入を税務申告していたものの、業者側から受け取っていた現金は届け出ていない。
これが脱税罪に当たらないか。
特捜部が国税側の見解を尋ねたときの窓口となったのがマルサだった。

その陰に国税当局の執念
私が、東京国税局課税第二部次長時代に(学)日本大学と㈱日本大学事業部の調査指示を東京国税局課税第二部資料調査課へ指示したが、任意調査の限界で田中容疑者の税務調査は不完全な形で終了してしまった。
今回、国税局査察部は東京地検との合同捜査で当時の想いを晴らしたと思われる。
国税当局の執念が実った思いである。

★リベート授受の最新情報
日本大学前理事長の田中英寿容疑者(74)が脱税したとされる事件で、前理事長に1千万円のリベートが先渡しされたため、日大板橋病院の建て替え工事の設計業者を決める審査で評価点の改ざんが行われた疑いがあることが分かった。
東京地検特捜部は、リベートは実際に受注した業者が審査に通る前提のもので、この授受が不正を重ねる原因になったとみている。

=ちゃんこ屋の従業員宅から2千万円超=
特捜部は東京国税局査察部と合同で、田中前理事長の自宅や日大本部、取引業者など約20カ所を家宅捜索した。
自宅の捜索は9月、10月に続いて3回目。
過去の捜索では自宅や理事長室から計約2億3千万円の現金が見つかっており、今回の捜索では前理事長の妻が経営するちゃんこ屋の従業員宅から2千万円超の現金が見つかったことも分かった。

=医療法人「錦秀会(きんしゅうかい)」から約1億2千万円=
田中前理事長は、医療法人「錦秀会(きんしゅうかい)」(大阪市)前理事長・籔本雅巳(61)、日大元理事・井ノ口忠男(64)の両被告=背任罪で起訴=や他の取引業者から2018年と20年に受け取った計約1億2千万円のリベート収入などを税務申告せず、約5300万円を脱税したとして、所得税法違反の疑いで逮捕された。
関係者によると、新しい板橋病院の設計・監理業者を決めるプロポーザル(提案型の審査)をめぐり、井ノ口被告は都内の設計事務所を合格させるため、同事務所に他社の情報を漏らすなどしたとされる。
合格を確実視した井ノ口被告は、田中前理事長への謝礼の先渡し分として1千万円を準備するよう指示。
工面に困った同事務所は籔本被告に相談し、最終的に取引に関与した大阪府内の設計事務所が用意したという。

=ゴルフ部祝賀会のホテルで1千万円=
井ノ口被告は20年2月6日、都内のホテルで1千万円を受け取って田中前理事長の妻に渡したとされる。
ホテルでは日大ゴルフ部の祝賀会が開かれ、前理事長も出席していた。
だが、同月中旬の審査で都内の設計事務所は2位に終わった。
1千万円を出させていた井ノ口被告はこの結果に慌て、急きょ評価が低かった点数を水増しして1位に引き上げたという。
同事務所からは籔本被告側に2億2千万円の日大資金が流出したとされ、この1千万円のほか、同年8月に3千万円が田中前理事長夫妻に「お礼」として渡った疑いが判明している。
計4千万円は前理事長が隠したとされる所得に含まれているという。
この1千万円については、出金した大阪市内の銀行支店の帯封が田中前理事長の自宅から見つかっている。
前理事長は脱税容疑を否認しているという。

コーヒブレイク・・・さわやかな大谷翔平選手のプロフィール


投手としても打者としても活躍する「二刀流」の選手として広く知られる大谷翔平選手。
高校3年生時に、当時としては高校生最速となる球速160km/hを記録した。
1994年7月5日生まれで右投左打。
MLBのロサンゼルス・エンゼルス所属。
岩手県奥州市出身。
身長193cm、体重95.3kg。
右投げ左打ち。
岩手県水沢市(現在の奥州市)に、社会人野球の選手だった父・大谷徹とバドミントン選手の母を持つ、スポーツマンの両親の家に、三人兄弟の末っ子として生まれる。
翔平という名前は、父が地元の奥州平泉にゆかりのある源義経にちなんで、義経の戦うと飛ぶイメージから「翔」の字を用い、平泉から「平」を取って名付けられた。
奥州市立姉体小学校3年時に水沢リトルリーグで野球を始め、全国大会に出場した。
当時の捕手は、恐怖を感じるほど球が速かったと語っている。
小学校5年生にして球速110km/hを岩手県営野球場で記録し、また1試合で6回17奪三振の成績を残したこともあった。
奥州市立水沢南中学校時代は一関リトルシニアに所属し、ここでも全国大会に出場した。
大谷が少年時代に憧れた野球選手は、打者では松井秀喜、投手ではダルビッシュ有だったという。
自身が中学3年時にセンバツ大会決勝に進出した花巻東高校のエース、菊池雄星に憧れ、同校へ進学。
「日本一になる」「日本人最速となる160kmを記録する」「ドラフトで菊池雄星を越える8球団から1位指名を受ける選手になる」ことを目標に掲げた。
MLB移籍後も「僕にとって雄星さんは特別な存在」と語っている。
大谷はこの花巻東高校での寮生活について、良い環境であり自身が大きく変わるきっかけになったと後に語っている。
生活や娯楽に制限を受けたことで、何が正しいのかを考えて行動することの重要性を学んだという。
親以外の指導者から教わる経験も初めてであった。
監督の佐々木洋による『先入観は可能を不可能にする』(先入観を捨てることによって不可能が可能になる)という言葉を心に刻んだ。
入部後は監督の佐々木洋の「まだ骨が成長段階にある1年夏迄は野手として起用して、ゆっくり成長の階段を昇らせる」という方針により、1年春は「4番・右翼手」で公式戦に出場。
秋からエースを務め、最速147km/hを記録。
2年春には最速151km/hを記録し、「みちのくのダルビッシュ」と呼ばれ注目を集める。
第93回全国高等学校野球選手権大会初戦の帝京高校戦では骨端線損傷により右翼手として先発出場するが、4回途中から登板し、田中将大(駒澤大学附属苫小牧高校)に並ぶ甲子園での高校2年生最速タイ記録(当時)となる150km/hを記録。
その後は治療に専念し、試合には打者限定で出場した。
3年生になる直前、2012年3月の第84回選抜高等学校野球大会初戦の大阪桐蔭高校戦は、5回まで2安打無失点6奪三振の好投を見せ、相手エースの藤浪晋太郎から本塁打も放ったが、最終的に8回2/3を11奪三振11四死球で9失点(自責5)で敗退。
3年生の夏、2012年度の全国高等学校野球選手権岩手大会の準決勝・一関学院高校戦ではアマチュア野球史上初となる160km/hを記録した。
この試合は7回を3安打1失点13奪三振の快投でコールド勝ち。
しかし決勝の盛岡大学附属高校戦では、多彩な変化球を操り15奪三振と力投するも、味方のミスや、相手チームによるファウルとの瀬戸際だった本塁打など運にも見放され5失点を喫し、高校最後の全国選手権大会出場はならなかった。
甲子園通算成績は14回を投げ防御率3.77、16奪三振。
野手としては2試合で打率.333、1本塁打。
プロ野球ドラフト会議前にはNPBだけでなくMLB球団からも注目され、本人は当初「(MLBかNPBかは)五分五分」と語っていたが、ロサンゼルス・ドジャースやテキサス・レンジャーズ、ボストン・レッドソックスとの面談を経て、10月21日にMLBへの挑戦を表明。
会見では「日本のプロよりもメジャーリーグへの憧れが強く、マイナーからのスタートを覚悟の上でメジャーリーグに挑戦したい」と語った。
2012年のNPBドラフト1位で北海道日本ハムファイターズから指名され、2013年の入団以降、投手と打者を両立する「二刀流」の選手として試合に出場した。
2014年には11勝、10本塁打で日本プロ野球(NPB)史上初となる「2桁勝利・2桁本塁打」を達成した。
2016年には、NPB史上初となる投手と指名打者の両部門でベストナインのダブル受賞に加え、リーグMVPに選出された。
投手としての球速165km/hは日本人最速記録である。
2017年オフにポスティングシステムでメジャーリーグベースボール(MLB)のロサンゼルス・エンゼルスに移籍。
2018年から投打にわたって活動し、同年は日本人史上4人目の新人王を受賞。
2021年には日本人史上2人目となるシーズンMVPとシルバースラッガー賞を受賞している。
2021年9月、タイム誌による「世界で最も影響力のある100人」 に、「アイコン(象徴)」のカテゴリーでヘンリー王子&メーガン妃、女優のブリトニー・スピアーズらと共に選出された。
今シーズンは、打者としての最終成績は打率.257、46本塁打、100打点、OPS.965、26盗塁、投手としての最終成績は9勝2敗、防御率3.18、156奪三振という飛躍のシーズンとなった。
11月18日に同年の二刀流での活躍が評価され、アメリカン・リーグ最優秀選手(MVP)に史上19人目の満票で選出された。
日本出身の選手としては2001年のイチロー以来史上2度目となる。
この年のエンゼルスはポストシーズン進出争いに絡めずに負け越したが、ポストシーズン進出を逃したチームからの選出は史上4人目、満票での選出は史上初となった。
11月23日に自身初めてオールMLBチームのファーストチーム指名打者、そしてセカンドチーム投手に選出された。
その他にもシルバースラッガー賞やエドガー・マルティネス賞など数々の表彰を受けた。

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