日ごとに春の訪れを感じる季節となりました。
いつも事務所ニュースをお読みいただきありがとうございます。
皆様には確定申告業務において多大なるご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
本年もあと半月で申告期限を迎えることになりますこと、厚く感謝申し上げます。
3月は一年の締めくくりであると同時に、新年度への準備期間でもあります。
当事務所では、引き続き皆様の経営の安定と発展を全力で支援してまいります。
さて、今月号の「知って得しま専科」は「なぜ資金が増えない?金持ち社長・貧乏社長の違いとは」」と題して資金の状況は経営者自身が確認しなければならないことを解説します。
また、「5分で学べる税務知識」では、「3月中に確認したい4つのポイント」と題して3月は「決算対策の総仕上げ」と「新年度準備」が重なる重要な時期です。
今月号では、法人様にぜひご確認いただきたいポイントを整理いたしました。
ぜひご活用ください。ご紹介します。
「コーヒーブレイク」では、「支え合う力冬季オリンピック・りくりゅうペアに学ぶ」と題して三浦璃来 選手と 木原龍一 選手の息の合った演技は、多くの人に感動を与えました。
私たちの生活や事業に与える影響は、想像以上に大きいことを解説します。
今後もお役に立てそうなコラムをお届けしてまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
温暖の差が激しい季節ですのでお身体には十分お気をつけてお過ごしください。
頑張ろうぜぃ~(税)

知って得しま専科!「なぜ資金が増えない?金持ち社長・貧乏社長の違いとは」

 

「売上は増えているのに、なぜ資金が残らないのか」。そんな悩みを抱える経営者は少なくありません。原因はどこにあるのでしょうか。
「黒字倒産」という言葉があるように、損益と資金の流れは必ずしも一致するとは限りません。
損益だけを見ていると、資金繰りの落とし穴にはまってしまう可能性があります。
では、いつも資金を増やしている社長と減らしている社長の違いはどこにあるのでしょうか。

 

売上が増えても資金が増えないのはなぜ?

結論から言うと、資金を増やす経営をしていないからです。
多くの経営者は、損益しか見ていません。
「売上が増えると資金が増える」と思い込んでいる人が多いのですが、実はそう単純ではありません

まず押さえておきたいのは運転資金のバランスです。
売上が増えれば、同時に仕入や外注費、人件費などの支払いも増えます
さらに支払いが先行して発生し、売掛金の回収が後からになると、資金繰りが厳しくなりがちです。
もし在庫が積み上がれば、資金は倉庫に眠っている状態となり、さらなる資金不足を招くでしょう。
利益が出ているのに「資金が増えない」と感じるのは、こうした資金の流れが背景にあります。
次に見落とされがちなのが、税金の支払いや借入金の返済といった支出です。
法人税や消費税は利益や売上に応じて発生します。
借入金の元金返済も損益計算書には載らず、経費計上はされません。
結果、利益が出ても資金を減らす要因になります。
つまり「売上アップ=資金の増加」というのは誤解です
実際には売上が増えるほど運転資金や税金の負担が大きくなり、資金繰りに苦しむ会社が少なくありません。
売上が増えたにもかかわらず銀行借入に頼らざるを得ない状況は、多くの中小企業で発生しています。

 

金持ち社長と貧乏社長の違いとは。

資金を残せる社長と、残せない社長にはどのような違いがありますか。
最大の違いは「資金の状況を把握しているかどうか」です。
資金を残す社長は、損益だけではなく、資金の増減を経営の中心に据えています
常に資金残高を確認し、キャッシュフローの動きを把握しながら判断しています。
資金は会社の血液であり、これを見なければ経営はできないという考え方です。
資金を残す社長は、経営判断を下すときに「資金にどう影響するか」を考えます。
金融機関との関係作りにも積極的で、自社の格付けを把握し、評価を高めるよう努めていますし、税理士も経営の参謀として活用しています。
一方、資金が残らない会社の社長は、売上や利益にばかり目を奪われています。
自分では資金の状況を見ず、経理担当者や税理士に任せきりです。
「資金のことはよくわからない」と距離を置いてしまい、不足しても気づかないのです。
資金の状況を見ない社長の会社は、倒産予備軍といっても過言ではありません。
実際に、会社が倒産するのは赤字になったときではなく、資金が尽きたときです。
逆に、赤字でも資金が回っていれば会社は続きます。
この現実を直視できるかどうかが、金持ち社長と貧乏社長、つまり資金を残せる社長と残せない社長を分ける根本的な違いです。

 

利益率を1%改善すれば経営が変わる。

資金を増やすために、財務諸表の数字で特に重視すべき点は、「利益率」です。
売上の大きさにとらわれてしまう経営者は多いですが、売上を増やそうとすれば仕入や人件費、広告費などの支出も比例して増えます。
結果として資金は思ったほど残りません。
大切なのは、売上の規模ではなく「質の良い売上」をどれだけ確保できるかです。
その判断軸が利益率
になります。
利益率をわずか1%改善するだけで、資金には大きな違いが生まれます。
例えば、売上が10億円で粗利率が10%の会社と、売上が9億円で粗利率が11.11%の会社を比べてみましょう。
どちらも粗利は同じ1億円ですが、実際には後者の方が多くの資金を残せます。
売上が少ない分、広告宣伝費や人件費などの費用が抑えられ、営業利益が大きくなるからです。
最終的に残る資金に差が出るのは明らかです。
つまり「売上を追う経営」ではなく「利益率を高める経営」こそが、資金を残すための最適な思考法です
利益率の低い取引を見直し、付加価値の高い取引に集中する。
これが、金持ち社長が実践している経営の基本
です。

 

経費や人件費については、どのように考えるべきでしょうか。

最近の物価上昇により、原価や経費は上がってきています。
自社の商品が適正単価になっていないケースもあるでしょう。
その場合は値上げを行うことが資金を増やすことにつながります。
特にサービス業のように原価の少ないビジネスは、値上げが利益に直結するので、きわめて効果が高い施策になります。
経費は一度削減すれば、継続的に資金流出を抑えられます。
家賃や通信費、保険料といった固定費の見直しは、資金管理の基本です。
人件費については、単なるコストではなく投資と捉える必要があります。
その際の指標となるのが「労働分配率(人件費÷限界利益)」です。
限界利益のうち、どの程度を人件費に回しているかを示す数字で、一般的には5055%が標準とされます。
これを大きく超えると人件費が利益を圧迫し、資金が残りにくくなります。
逆に低すぎれば従業員への還元が不足し、人材の流出やモチベーション低下を招くかもしれません。
私が強調したいのは、経営者だけでなく従業員も労働分配率を意識することです。
つまり「自分の給与を自分で稼ぎ出す」という感覚を持つことです。従業員一人ひとりが資金を意識して働けば、会社全体が資金を生む体質へと変わっていきます。
資金を増やすには、派手な売上拡大よりも小さな改善の積み重ねが欠かせません
利益率を1%高める努力、経費を見直す工夫、労働分配率を基準にした人件費管理。
これらを日々の経営に組み込むことが、資金を残す会社にするための戦略であると考えています。

 

税理士として一番言いたいこと!

最も大切なのは「資金の状況は経営者自身が確認しなければならない」という意識です。
数字に弱い、決算書が読めない、そうした経営者は少なくありません。
しかし資金の状況を見ない経営は、倒産のリスクを高めるだけです。
資金を定期的に確認する仕組みを作ることが、資金改善の第一歩になります。
中小企業では、社長が「エースで4番」として現場の最前線で活躍していることが少なくありません
しかし、その役割に追われるあまり、資金の状況を確認するという経営の本質を後回しにしてしまう傾向があります。
数字を見て経営することは「一丁目一番地」です

これを避けて通れば、いくら現場で頑張っても会社に資金は残りません。
また、税理士や金融機関との付き合い方も重要です。
税理士を単なる申告の代行者と考えるのではなく、経営のパートナーとして相談し、資金面から助言をもらう
顧問料の安い税理士は安い理由があります。
一方で顧問料は高くても会社のために寄り添ってもらえる税理士は普段からでも、税務調査時でも立派に対応してもらえます。
金融機関についても、ただ融資をお願いする相手ではなく、「自社の評価を高めて、むしろ銀行から借りてほしいと言われる関係」を築くことが理想です。
このような姿勢を持つことで、資金繰りの改善、さらには持続的な経営基盤へとつながっていきます。

 

5分で学べる税務知識 ・・・「3月中に確認したい4つのポイント」

 

3月は「決算対策の総仕上げ」と「新年度準備」が重なる重要な時期です。
今月号では、法人様にぜひご確認いただきたいポイントを整理いたしました。
ぜひご活用ください。

 ①決算見込みの最終確認

今期の着地予測は把握できていますか?
利益調整の余地はありますか?
納税予測額は資金繰りに反映済みですか?
早めの試算で、選択肢が広がります。

 

役員報酬の見直し(4月改定予定の会社様)

役員報酬は原則として期首から3か月以内の改定が必要です。
業績予測を踏まえ、適正水準の検討を行いましょう。

 

③消費税・インボイス対応の再確認

免税/課税判定の確認
簡易課税選択の検討
取引先の登録番号管理
小さな見落としが後のリスクにつながります。

 

④資金繰りの春対策

4~5月は税金や社会保険料の支払いが重なる時期です。
納税額・賞与予定・借入返済を一覧で確認しておきましょう。

 

ワンポイント経営コラム

「春は経営の健康診断の季節」
人が健康診断を受けるように、企業も定期的なチェックが重要です。
売上構成は偏っていないか
固定費は増えすぎていないか
借入バランスは適正か
年度の切り替わりは、経営を見直す絶好のタイミングです。

 

事務所からのお知らせ

決算前の事前シミュレーションをご希望の方はお早めにご連絡ください。
新年度の経営計画作成サポートも承っております。
春は、新しい挑戦が始まる季節です。
当事務所は本年度も、皆様の安定経営と発展のため、誠実かつ迅速なサポートを心掛けてまいります。
引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

コーヒーブレイク ・・・「支え合う力冬季オリンピック・りくりゅうペアに学ぶ」

 

冬のスポーツの祭典で、ひときわ注目を集めたフィギュアスケートのりくりゅうペア
三浦璃来 選手と木原龍一選手の息の合った演技は、多くの人に感動を与えました
ペア競技は、ただ技術が高いだけでは成り立ちません
呼吸を合わせ、信頼し合い、転倒しても支え合いながら次へ進む。
その姿は、まさに「チームワーク」の象徴です。
お二人はこれまで、怪我や不調など幾度もの困難を乗り越えてきました。
それでも歩みを止めず、互いを信じ続けたからこそ、大舞台での堂々とした演技につながったのではないでしょうか。
企業経営にも、どこか通じるものがあります。
業績の波や環境の変化に直面する中で、社内の信頼関係、取引先との連携、長期的な視点での積み重ね、これらが土台となり、安定した成長へとつながっていきます
派手なジャンプやリフトの裏側には、地道な基礎練習があります。
決算や日々の経理業務も同じで、丁寧な積み重ねが会社の力になります
春は新しいスタートの季節。
支え合う力を大切にしながら、今年度も一歩ずつ前進していきたいものですね

 

成績の裏にある「お金」と税金の話

華やかな舞台の裏側には、実は相当な費用と税務の課題があります。

 

アスリートにかかる主な費用

トップ選手ともなると、年間で数千万円規模の費用がかかるケースもあるといわれます。
コーチ料、リンク使用料、振付・音楽制作費、衣装代、海外遠征費(渡航費・滞在費)、トレーナー・メディカルサポート費、ペア競技の場合は、2人分+ペア特有の練習環境費も必要になります。

 

賞金・スポンサー収入と税金

競技で得た賞金やスポンサー契約料は、原則として課税対象です。
国内大会の賞金 所得税の対象
海外大会の賞金 現地課税+日本での申告(外国税額控除の対象になる場合あり)
CM出演料・スポンサー料 事業所得または雑所得
遠征費などの経費は、収入との関連性が明確であれば必要経費に算入可能です。
つまり、トップアスリートは「個人事業主」に近い側面を持っているともいえます。

 

法人化するケースも

実際に、著名アスリートの中にはマネジメント会社を設立、肖像権管理を法人で行う、といった形で、収入管理や税務対策を行うケースもあります。
競技力だけでなく、「資金管理」もキャリアを支える重要な要素なのです。

 

経営との共通点

華やかな成功の裏には、先行投資、綿密な資金計画、リスク管理があります。
企業経営も同様に、利益の最大化だけでなく、資金と税金のバランス管理が安定経営の鍵となります。
りくりゅうペアの演技を見ながら、「見えない努力」と「見えない管理」に思いを馳せてみるのも、また一つの学びかもしれません。
温かいコーヒーとともに、ほっと一息の時間をお過ごしください。

 

事務所からのお知らせ

LINEで「金森勝税理士事務所」を開設しました。
参考になる情報を発信しますので、皆様の登録をお待ちしております。

また、金森勝先生のLINEスタンプも作成しました。
興味がある方は下記リンクから確認及び購入ができます。
https://store.line.me/stickershop/product/22281074/ja

「税金119番」のホームページを開設しました。
https://www.e-tax-group.com/tax119/
税務調査のプロが救命いたします。

金森先生が共著で出版した本(出版社:ぎょうせい)
「税目別誤りやすい税務への対応Q&A(第2版) 」法人税の対応を担当しました。

20262月の動き

/16  髙橋英樹様ご夫妻の確定申告

ゴルフコンペ初めての優勝トロフィー

 

3/3 金森先生 古希祝い